取組団体
粒ズ
代表者 西山 里佳さん
取組名称
表現から地域がつながるアートワークショップ
取組の概要
南相馬市小高区は避難指示解除から5年間で600人ほど移住者が増えています。そこで、地域住民と移住者の接点を作り、アートや表現を通して交流を深めることを目的に、立体ペイントワークショップを実施。趣味や創作活動を通した交流の場を作ることと、デザイン・アートに関心がある関係人口の創出を目指しました。オリジナルの作品を作り、参加者同士の鑑賞会を実施し、後日開催した展示会で一般の方にも作品をお披露目しました。
取組の様子
令和3年5月にオープンした、南相馬市小高区にあるアトリエギャラリー、コワーキング、イベントスペースの運営を行う「表現からつながる家『粒粒』」は、地域住民と移住者が気軽に接点を持つことができる場です。
本取組ではこの場所を活用し、アート作品づくりのワークショップとワークショップで制作した作品の展示会を行いました。講師には、テキスタイルデザイナー・イラストレーターとして働きながら、アーティストとしても活躍するsuper-KIKIを迎え、「粒粒」のロゴキャラクターである“つぶくん”をそれぞれ好きな色に装飾し、個性溢れる“つぶ”を創作しました。また、後日展示会も開催し、近隣住民の方にも作品を鑑賞していただき、アートや表現に触れてもらう機会を設けました。
ワークショップと展示会には、県内外に避難されている方や近隣に住んでいる方など、子供から高齢者まで約80名の方々が参加しました。ワークショップの参加者は作品づくりを通して自分の想いを表現し、鑑賞された方々は作品から新たな気づきを得るなど、それぞれがアートにおける「表現」を楽しみました。
実施者の声
ワークショップの参加者と鑑賞者がそれぞれの年齢や肩書きを超えて、自分の想いを表現し交流する機会を作ることができました。創作だけでなく、互いに作品を鑑賞し合うことで、表現を通した新たなつながりや、気づきが生まれることを実施者としても実感することができました。今後も、県内外の方々がさまざまなアートや表現に触れる機会を作り、誰もが表現者になれるイベントを企画し、交流人口の創出と住民の交流機会を増やしていきます。
参加者の声
「他の人の表現を見て、『いいな』と思ったところを自分の作品に取り入れてみました。誰かと一緒に作ることで、表現の相乗効果が生まれるのが楽しかったです。」
「作り手の皆さんの個性溢れる素敵な作品ばかりでした。次回はぜひ自分でも作品を作ってみたいです。」