取組団体
一般社団法人とみおかプラス
代表者 大和田 剛さん
取組名称
富岡町の伝統と復興に触れる取組
取組の概要
400年の歴史を持つ麓山(はやま)神社の伝統ある『火祭り』。震災後、祭りは行われず、伝統文化の継承が危ぶまれています。この火祭りを次世代に継承するため、祭りの歴史が学べる講座や使用される松明(たいまつ)作り教室などが開催されました。風評被害払しょくにつなげるため、地場鮮魚に触れ、知るイベントも行われました。
取組の様子
取組は地元富岡町で開催された『ふたばワールド』にあわせて実施されました。
伝統文化の継承には地元高齢者の協力が不可欠です。松明作り教室では、子供からお年寄りまでたくさんの方が集まり、戸惑い、苦労しながら、手取り足取り指導を受け、楽しそうに大松明やミニ松明を仕上げていました。
富岡漁港を舞台とした釣り大会では、80㎝を超す大物が次々とあがっていました。参加者たちは大興奮。釣った魚はどれも検出限界値未満であることが確認されました。表彰式では、一番大きな魚を釣った人が、はにかみながらもうれしそうに賞状を受け取っていました。
実施者の声
「麓山神社の「火祭り」で使われていた松明は、2m~2m50cmくらいの大きなものです。ふたばワールドに向けてワークショップ形式で開催した松明作り教室では、本来の大きさのものを作成し、ふたばワールド当日の会場では来場者が持ち帰れる大きさで作成しました。どちらの参加者も初めてということもあり、松明を間近に触れることがで、麓山神社の「火祭り」の文化や想いの一部を持ち帰っていただけたと思います。
また、釣り大会を通して、今の富岡沖の状況と沿岸の復興の状況を肌で感じてもらえたと思います。」
参加者の声
「このような大きなものを担いで、山を登っていたなんて思いませんでした。」
「麓山の火祭りの再開が待ち遠しくなりました。」
「富岡町の慣習的な松明を身近に置くことで、故郷を感じることができそうです。」
「富岡沖の海域の状態や復興の状況を垣間見て、有意義な時間を過ごすことができました。」