30年度取組事例集

取組団体


被災地コミュニティ活性化委員会
代表者 中野 崇子さん


取組名称


双葉郡のコミュニティを活性化させるプロジェクト


取組の概要

 地域コミュニティの活性化を目指し、福島県双葉郡内の町村民を対象とした健康体操教室・ヨガ教室、地域文化の勉強会、お茶会を開催しました。取組を通して、参加者の運動不足の解消、孤立予防、健康づくり、親睦と交流の促進を図ることができ、結果的にコミュニティの活性化につなげることができました。

 

取組の様子

 広野町下浅見川地区にある災害公営住宅には津波で家を失った方が約50組が生活しています。高齢者比率が高く、集会施設などもないため、地域交流の機会がありませんでした。この公営住宅とその周辺で生活する町民を対象にボールやゴムチューブを使った健康体操教室、ヨガ教室、地域文化の勉強会、お茶会を月1回程度開催。中高齢の女性中心に毎回約10名の方が参加しました。また、運動のあとには、地域文化の勉強会として、双葉郡内の年中行事や伝統芸能の写真、音声、映像などをみんなで鑑賞しました。地域の伝統行事を再発見することによって、地域への愛着が生まれていますし、参加者のコミュニケーションも活発になっています。

 体を動かすことによる心身の健康づくりと、高齢者を中心とした地域住民の孤立予防を図ることで、活気が生まれています。参加者同士は絆を深めながらいつも和気あいあいとした様子で活動を楽しんでいます。

実施者の声

「開催を楽しみにして下さっている方が多くいらっしゃり、地域住民間でのコミュニケーションが増えている実感があります。また、回を重ねるごとに参加者の方の表情も明るくなり、体調がよくなったなどの声をいただくことが多くあります。健康増進、孤立予防を実現し、地域のつながりも再構築できる取組になったと思います」

参加者の声

「定期的に運動することで肩の痛みがとれるなど体調の変化を感じています。運動の後の文化的映像鑑賞会では、地域の価値を再発見することができました。みんなで集まることで絆が深まっています」