取組団体
までい館 子ども向けイベント実行委員会
代表者 林 直史さん
取組名称
飯舘村周辺の子どもたちの、交流や楽しみを創出する取組
取組の概要
震災から7年が経ち、飯舘村では新たな学校が開校するなど、徐々に子どもたちの暮らしが再開されつつあります。しかし、震災前のコミュニティは失われたままであり、子どもたちが楽しめる機会も、それほど多くはありません。そこで、飯舘村周辺の子どもたちに、夏休みの楽しい交流、体験、学びの場を創出することを目的に、イベントを企画・開催しました。
取組の様子
取組は地域交流の拠点としてより一層の活性化を図ることも狙い、「いいたて村の道の駅までい館」で開催しました。屋外イベントスペースには、全長15メートルの巨大ダンボール迷路と、ダンボールクラフトの体験スペースを設営。子どもたちと家族ら約100名が訪れ、迷路や工作を楽しみました。ダンボール迷路は、開催当日の早朝から、構成員総出で設営。初めて目にする巨大ダンボール迷路を、子どもたちは夢中になって駆け回り、その様子は会場に賑わいをもたらしていました。
子どもたちがクラフトで工作する作品は、貯金箱や小物入れなど、実用的なものを選びました。作った作品を自宅に持ち帰り、夏休みの思い出として、手元に残してほしいという想いからです。工作の難易度を少し高くしたことにより、保護者も一緒に参加している方が多く、親子のコミュニケーション創出にもつながりました。会場内の案内看板や、工作用のテーブルもすべてダンボールで特別に制作したことで、イベント全体に一体感が生まれ、多くの親子連れが、看板の前で記念写真を撮る姿を見ることができました。イベントを実施することで、子どもたちが「体験」を通して、学び、考え、交流する機会を生むことができたと思います。
実施者の声
「『体験』や『思い出』の創出にこだわりました。子どもたちが目を輝かせて夢中になる姿が、何よりの成果だったと考えます。迷路を走りまわったこと、工夫を凝らしてオリジナル作品を作ったことが、飯舘村で過ごした2018年夏休みの思い出として、子どもたちの心に長く残ってくれたらと思っています」
参加者の声
「ダンボール迷路は初めて見ました。普段はできない体験なので、子どもたちが楽しそうで良かったです」
「工作が楽しくて、親の方が夢中になりました。夏休みの宿題にできそうな仕上がりです。大切に使わせていただきます」