取組団体
川俣町の新産業創造を考える会
代表者 紺野 栄二さん
取組名称
川俣町の新産業創出に向けた自治体・企業・高校の連携した取組み
取組の概要
避難や少子化の影響等により、川俣高等学校の入学者は年々減少。地域経済の基盤となる産業を担う人材の確保が困難となりつつあります。そこで、空の産業革命として期待されるドローンに着目したスクールを開催。自治体と企業が参画することで人材育成における関係機関の連携、高校生と社会人の交流機会創出、新産業に対する地域理解促進を図ることができました。
取組の様子
ドローン講座で実績を有する学校法人国際総合学園 FSGカレッジリーグに属する一般社団法人 福島新エネルギー総合研究所の研究員を講師として迎え、全3回からなるドローンスクールを川俣高等学校において開催。生徒11名、教員2名、地元企業の担当者12名が受講。高校生の若い感性と社会人のビジネス経験がコラボできるよう参加者を広く受け入れることにしました。
1日(数時間)だけの単発的なドローン講座の形態が多く開催されていますが、今回の取組では、全3回からなる体系的な内容を組みました。具体的には、1回目の講座では、ドローンの構造や関係法令等の基礎知識を学び、操縦を体験しました。2回目はフライトシミュレーターを使用し、より実践的なスキルとして、ドローン内蔵カメラによる対象物を捉える感覚を養いました。また、公開文化祭において創立110周年を記念した人文字「川高110」の空撮を行いました。3回目はプログラミング飛行の基礎を学び、タブレット端末を使用した自動飛行を学習。受講生は初めてのドローンの操縦やプログラミングを楽しみながら、新たな知識やスキルの習得に意欲的に取り組むことができました。
実施者の声
「スクールを実施することで、新産業創出と人材育成の観点で自治体や地元企業の継続的な連携を生むことができました。また川俣高等学校と共同することで、地域理解や社会的な認知も図ることがでました。普段は接点の少ない、自治体、企業、高校生がドローンの可能性について考えることで新たなつながりを生むことができたと思います」
参加者の声
「実技の時間が確保されており、イラスト入りのテキストも親切で、理解しやすかった」
「福島イノベーション・コースト構想の人材育成カリキュラムにも盛り込むなど、発展させていきたい」