取組団体
一般社団法人とみおかプラス
代表者 大和田 剛さん
取組名称
防災を学ぶイベント
取組の概要
震災以降、富岡町にどとまらず近隣町村でも公営住宅や集合住宅の整備が進み、災害に対する新たな設備が充実しつつあります。地域では新たなコミュニティも生まれています。そこで私たちは、大災害の教訓に立ち返り、防災意識を高めるイベントを開催しました。富岡町の災害公営住宅で初の避難訓練を実施し、防災士の講演、災害食の試食、防災設備のデモンストレーションも同時に行いました。
取組の様子
イベントは富岡町内の曲田第一団地集会所内で実施し、新旧住民や近隣の就業者の方が参加しました。デモンストレーションでは集会所にある防災設備(ベンチカマド、マンホールトイレ)の使い方を学びました。日頃は触れることのない防災設備の使い方を理解しようと、参加者の方々も熱心に話を聞いていました。ベンチカマドには実際に火をいれ、炊き出し実習も行いました。
防災士による「役立つ防災スキル」をテーマとした講演では、身近なものをどのように災害時に応用することができるかを紹介。知っているようで知らない知識が多数あったと好評でした。また、さまざまな災害食の食べ比べができる「災害食グランプリ」を実施しました。災害食を食べ比べる機会はほとんどないので、参加者の方々も大変盛り上がっていました。
今回初めて体験したり、聞く話も多かったとの声もあり、実施者と来場者がアットホームな雰囲気で交流することができました。住民同士の絆づくりにも貢献できました。
実施者の声
イベントでは高齢化社会を踏まえたコミュニティの再構築と地域の絆を高めることも目的としていました。今回の来場者数は120名となりました。次回以降の開催では、周知方法などを工夫し、より多くの方にご参加頂けるイベントにしていきたいと思います。地域コミュニティの中で常に防災意識を高めておくことは重要です。同様のイベントを継続していくことで、更なる防災意識の醸成に貢献していきたいと思います。
参加者の声
「集会所に防災設備があることと、その用途や使用方法を理解することができました」
「災害食の比較は個人でする機会がないので大変参考になりました。防災士の講演では、身近なものが防災に役立つことが分かりやすく話されていて参考になりました」