令和2年度取組事例集

取組団体


県北方部復興公営住宅親睦会
代表者 熊田 伸一さん


取組名称


第2回県北方部復興公営住宅合同グラウンド・ゴルフ交流会


取組の概要

 震災から約10年が経過し、県北方部の復興公営住宅(団地)では集会所などを利用し、団地ごとに住民の交流は深まりつつあります。しかし、他団地との関係性は希薄です。そこで住民同士のつながりを創出すべく、地域住民が一堂に会すグラウンド・ゴルフ交流会を開催しました。今回は新型コロナウイルスに配慮し、福島地区と二本松地区の2カ所に分けて行いました。

 

取組の様子

 交流会は屋外運動場及び屋内運動場の2か所に、県北方部の団地の入居者、地元グラウンド・ゴルフ協会員、福島大学災害ボランティア・センターの学生、避難元社会福祉協議会、生活支援員が参加して実施しました。福島地区は雨天であったため、屋内施設でクラブやボールを利用し、ホールインワンゲームを行いました。二本松地区では4~5名の班を編成し、屋外グラウンドでグラウンド・ゴルフを行いました。どちらの会でも、他団地の住民同士が一緒にプレーすることで、新たな交流が生まれ、笑いの絶えないひと時となりました。開催にあたっては、看護師が救護班として待機し、体調不良や怪我に備えたことで、高齢者も安心して参加することができました。これまで、団地ごとの行事はありましたが、団地を横断し広い会場での行事は久しぶりであり、普段味わうことのできない開放感を味わうことができました。

 また、各団地から選出された役員が運営にあたったことで、役員同士の横のつながりも強固なものとなり、自治会運営の悩みなども相談ができる関係性が構築されました。

実施者の声

 団地住民が高齢化する中、他団地の住民同士が横のつながりを求めて交流会に参加していただきました。高齢者が多いため次年度以降の開催については、会場までの交通手段を確保する必要を感じています。また、今回は社会福祉協議会生活支援員の方の協力を得て交流会の周知や当日の運営をすることができました。道具の借用についても、近隣の社会福祉協議会や老人クラブと連携ができ、近隣地区とのつながりを創出することができました。

参加者の声

「避難後どこの団地に入居したか分からずにいた知人と再会できました。連絡先を交換したので、昔通りお互いを行き来できる関係に戻れました」

「今回は、各団地をバスが巡回しており、会場まで心配せずに行くことができました。来年もさらに交流の輪を広げられるような交流会を開催して欲しいです」