取組団体
里山を元気にする会
代表者 坪井 幸一さん
取組名称
イルミネーション点灯事業
取組の概要
震災以前は、住民同士のつながりがとても良い地域でした。しかし、3年間の避難生活を経て地域に帰還してみると、地域内が暗く、住民間にもなんとなくギクシャクとした空気が漂っていました。「このままではダメだ」と立ち上がった数名で始めたのが、イルミネーションを飾って地域を照らす事業です。地域の本来の明るさを取り戻し、住民同士のつながりを再構築することを目的に事業に取り組みました。
取組の様子
まず、イルミネーションを飾る高さ12メートル、幅20メートルの架台の制作と周辺の除草作業を行いました。本事業に協力してくれた地域団体が7団体あったため、合同で作業を行い、作業後には会員同士の交流会を開催しました。活動を通して、関係を深めることができました。また、点灯式を告知するチラシとポスターも作成し、地域の集会所などへの配布を行いました。式の当日には約50名が参加しました。イルミネーション会場近くに設けた集会スペースでは、参加した地域住民と準備に協力いただいた団体の方々が楽しい時間を過ごすことができ、新たなつながりを創出することができました。
また、今年度は会員の高齢化に伴い、自分たちの健康維持を目的とした活動にも取り組みました。市の保健課の指導のもと、健康に関する講話を聞き、体操を行う健康教室です。教室では、ボッチャにも挑戦しました。無理なく体を動かしながら皆で楽しむことができるボッチャは、今後も健康維持と住民間の交流を目的に継続していきたいです。
実施者の声
私たちはこの事業を6年間継続してきました。事業を継続することで、住民同士のつながりが地域の中に生まれ、一時期は失われていた町の明るさを取り戻すことができたと感じています。地域の方、訪れた方に喜んでいただくことができ、会員たちも充実感を感じることができました。課題としては、会員の高齢化により、事業の取りまとめが難しくなりつつあることです。人材の必要性は感じています。
参加者の声
「事業を通して地域が一丸となり、盛り上がることができました」
「一つのことにみんなで集中しているときの、それぞれの顔の輝きがとても良かったです」
「市長にも素晴らしい事業であり、素晴らしい地域だと褒めていただけたことが嬉しかったです」