28年度取組事例集

取組団体


ぐるぐるユニット
代表者 吉田 一貴さん


取組名称


懐かしの味のレシピの再現や地域の情報提供を通じて故郷のつながりを復活させる取組


取組の概要

 双葉郡に生まれ育った若者たちが、地元料理を再現したレシピや避難先で営業を再開した双葉郡の店舗・農園の地図などを作成し、それら店舗へのインタビューを行いました。こうした取組みの成果を、震災により離ればなれとなった故郷の人たちの心を繋ぐため一冊にまとめ、冊子「ツナガル」としてお祭などで配布しました。

 

取組の様子

 双葉町民の懐かしの味である「よっちゃんスルメ」を双葉郡の若者で再現し、これを避難先であるいわき市の双葉町仮設住宅でお披露目しました。その様子やレシピに加え、避難先で営業を再開した店舗・農園のマップ、再開者へのインタビュー等をまとめた冊子「ツナガル」を制作しました。
 この「ツナガル」を離ればなれとなった町の人たちに届けようと、双葉8町村のお祭り「ふたばワールド2016」などで配布しました。

実施者の声

「震災から6年目、避難される方々の生活は十人十色となりました。避難先で生活を再建する人、町へ戻る人、状況はそれぞれ違います。今回の取組を通じて避難されている方々がふるさとの思い出をたくさん語ってくださいました。私たちのふるさとはまだまだ大変な状況です。遠く離れた人たちが「ふるさと」に気持ちを持ち続けることができるようにお手伝いできたらと思っています。町や村のためにこれからも自分たちができることを続けていきたいです」

参加者の声

「懐かしい人に会いたい気持ちでふたばワールド2016に参加しました。震災当時、高校生だったぐるぐるユニットの子たちが、「ツナガル」の制作を通して町民同士のつながりを保とうとする姿に希望を感じました。懐かしい顔ぶれに震災前の思い出があふれてきます。
 このようなお祭りや「ツナガル」の冊子をみると、連絡先など知りようがない中、誰がどこで何をしていて、元気でいるのか、こうしたことが分かることはとても必要だと感じます」