取組団体
いきいきくらぶ小高
代表者 安部 あき子さん
取組名称
長寿社会での生きがいづくり
取組の概要
避難指示解除後、高齢化が進んだ南相馬市小高区。そこで暮らす高齢者たちが活き活きと暮らせるよう、帰還をためらって今も避難している住民への参加も呼びかけながら、ふるさと小高で地元食材を用いた郷土料理を再現する料理教室が開催されました。
皆が集まって助け合うことは、明るく楽しいふるさと生活につながります。ふるさとでの取組は帰還のきっかけにもなります。これからの生きがいをつくり、心と身体の健康を保つ取組です。
取組の様子
南相馬市小高区の集会所で、おはぎ作りの準備に取り掛かっています。あんこの小豆も、えごまも、みんな地元で作ったもの。おばあちゃんたちにとって、おはぎを作ることはお手の物です。手慣れた料理ゆえか手が動くだけでなく、自然と会話も弾みます。作りながら昔話に花が咲き、絆が深まっていきます。
楽しみながら参加できる料理教室により、震災によって閉じこもりがちだったおばあちゃんたちも集会所に集まるようになりました。
実施者の声
「月2 回、こうやって料理教室を開いています。地元で採れた野菜を使うことや郷土料理にこだわるのは話に花を咲かせるため。楽しく話ができることで参加者も増えます。だから、この取組は食材や思い出の味が重要。こうやって、みんなで一緒に作ることで手足を動かし、一緒に昔話をすることで地域の高齢者が外に出たいと思える仕組みを作っています。これからもみんなが元気にいられるよう取組を続けていかないとね」
参加者の声
「昔はみんなでおはぎを作って食べたのよ。懐かしい」
「ふるさとでふるさとの料理を作ることができ、友達とお話しできるのも楽しい」